中耳炎

慢性中耳炎

 中耳炎は、文字どおり中耳に起こる炎症です。中耳の炎症は、粘膜が炎症を超すのが始まりですが、ひどくなると、炎症が次第に深く入り込んで骨までも犯し、もっとひどくなると頭蓋骨をおかして、脳膜炎を起こしたりすることも考えられます。

 この中耳炎は、急性中耳炎と慢性中耳炎とに分けられます。この両者は、同じ中耳炎でも大分様子が違います。また、乳様突起炎も中耳炎に合併する最も危険な病気です。

● 急性中耳炎
 急性中耳炎の場合は、風邪が原因で起こることが多いものです。特に風邪のときに、鼻を強くかんだりすると起こりやすくなります。

 風邪をひいている間に、突然耳が聞こえなくなり耳の奥がさすように痛くなるのは、急性中耳炎の最も定型的な形です。

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 症状
 風邪のときに耳の奥が刺すような痛みに襲われます。同時に、多くの場合、耳がふさがったような感じがして、聞こえが悪くなり、ごうごうという耳鳴りがあらわれ、重い中耳炎では、熱が出てきます。

 ことに幼児では、高い熱が出るのがほとんどで、耳痛のために機嫌が悪くなります。

 以上のような初期の症状が1~2日続いてそのままなおることもありますが、多くは鼓膜が破れて耳だれが出てきます。耳だれははじめ水様で、多量に出るのがふつうです。

 経過が良い場合には、1週間もすると耳だれはしだいに膿様になってきて、量も少なくなり、なおってくるものです。耳だれが出始めると、耳痛や熱なども取れて楽になります。

 しかし、経過が思わしくない場合には、耳だれはいつまでも水様性で、熱も下がりませんし、聞こえもよくなりません。また、長引くと乳様突起炎を起こす危険がありますから、注意が必要です。

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 治療
 素人療法は慎むべきです。
 医師は鼓膜の状態や聴力、それに熱や耳だれの様子、乳様突起のX線写真などを見て、日々の経過を詳しく観察し、最善の方法を講じるのですが、その間に、素人療法で抗生物質を服用したり、耳だれを消毒液で拭ったりしていると、経過がわからなくなって、正しい判断や、経過がわからなくなって、正しい判断や大切な病勢を把握することが出来なくなる恐れがあるものです。

 したがって、自宅では、安静にして熱をはかり、寝ていることが最も大切です。ベットで横になって、静かにしているだけで、ずっと良くなることが少なくありません。