蓄膿症

蓄膿症の症状

 副鼻腔の内部の粘膜に細菌が感染して炎症を起こしたり、うみがたまった状態を、俗に蓄膿症と呼びます(医学的には副鼻腔炎といいます)。

 特徴
 副鼻腔の炎症を一口に蓄膿症と呼んでいますが、この呼び方は非常に漠然としています。副鼻腔には、鼻の左右両側にそれぞれ四つずつありますが、これらの空洞が左右別々に炎症を起こしますから、どこの炎症か、はじめは専門医にも見当がつかないほど複雑なものです。

 篩骨洞(鼻筋と目の間にあるあずき大の空洞の集まり)では、炎症が起こっても粘膜がはれるだけでうみがたまるほどの大きな空洞はありません。

 したがって、この場合は、篩骨洞炎と呼ばれ、副鼻腔炎の一種ではあっても、蓄膿症と呼ぶのは適当ではないのです。

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 罹患傾向
 副鼻腔炎は、日本では耳鼻咽頭科全体の病気の半数以上、鼻の病気の80%を以上を占めます。16歳から25歳の間の若い人に圧倒的に多く、それ以下の年齢の人ではずっと少なくなります。

 都会と農山漁村でも副鼻腔炎の発生頻度に差があり、農山漁村の方が約2倍、また、男女別では、男性が女性の2倍ほど多くみられますが、職業とは特に関係はありません。

● 原因
 気象条件が副鼻腔炎を起こす原因として大きく関係しますが、からだの側にも、この病気を引き起こしやすい条件があります。

 鼻中隔の弯曲
 鼻腔の働きは、呼吸によって鼻腔や副鼻腔の換気を行うと同時に、粘膜の分泌物を排泄することです。ところが、人が発育するにしたがって、鼻中隔が曲がってきて、肥厚性鼻炎が起こったりすると、鼻の中の分泌物(粘液)を自由に排泄しにくくなります。空気の通り方も左右の鼻で不均等になり、換気も不十分になってきます。

 こんな状態で風邪などにかかると、すぐに急性鼻炎が起こり、粘膜の炎症が鼻腔内から副鼻腔内へと広がります。粘膜がはれて換気と排泄はますます困難になります。抵抗力の弱った粘膜には細菌が容易に感染して化膿を起こします。

 化膿した分泌物も、排泄が困難なのでしだいにたまって、いわゆる蓄膿の状態となり、蓄膿症が起こるわけです。特に子供は病気にかかりやすく、細菌感染を起こしやすいので、副鼻腔の症状を繰り返しがちです。

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 体質
 この病気は体質にも関係します。すなわち、親から子供へ、副鼻腔炎にかかりやすい体質が遺伝されるわけです。アレルギー体質の人も、この病気にかかりやすい傾向にあります。

 歯根の病気から
 成人では歯根の病気で抜歯したとき、上顎洞へ穴があいて、細菌感染から歯性上顎洞炎が起こり、副鼻腔炎を併発します。このような原因で起こった副鼻腔炎は、その時なおっても、風邪などを繰り返すたびに粘膜の炎症が再発し、知らないうちに慢性副鼻腔炎になってしまうものです。

蓄膿症の症状