蓄膿症の症状

 副鼻腔炎は周囲のいろいろな器官と接したり、連結しているため、その症状も様々です。しかも常に症状の全部が出るわけではありません。また、神経質でいろいろな症状を訴える人もいれば、全く気にかけない人もいます。とくに子供は平気ですから、親が注意してやる必要があります。

 鼻漏(はなだれ)
 急性の時には、奬液性(サラサラした液)または膿性の鼻汁がたくさん出ますが、慢性のときは粘液性の膿性のものが出るのがふつうです。時には、悪臭のあるチーズ様のうみが出ることもあります。

 しかし篩骨洞炎では、鼻汁が鼻へあまり出ないで、咽頭の方へ粘液が流れ、特に朝起きた時など、多量のうみが「たん」のように口から吐き出されます。日中は気づかないまま、少しずつ飲みこんでいるようです。

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 鼻閉塞(鼻づまり)
 患者さんは副鼻腔炎になる前から、繰り返し鼻炎を起こしているので、ほとんど例外なくみな慢性鼻炎の状態になっています。したがって、鼻甲介、中鼻道、その他の鼻粘膜も全般にはれていて、鼻腔の中は狭くなっています。

 そのため副鼻腔炎の患者さんはふつう鼻閉を訴えますが、患者さんによって長く病気をそのまますてておくと、鼻呼吸が十分できないため、自然に口呼吸を覚えて、鼻閉をあまり訴えない人もいます。

 子供でも、アデノイドが大きくなると、口呼吸を覚え、いつも口を開いたままで、鼻づまりに気づかないことが多いものです。

 頭痛、頭重感
 最も多いのは、みけんから鼻根部にかけて重い感じがしたり、下を向いていると鼻根部が痛んでくることです。これは主に篩骨洞炎のあるときです。その他、後頭部や側頭部などに頭痛を感じることもあります。

 慢性副鼻炎で、頭痛、頭重感を訴える患者さんは、全体の40%ぐらいです。頭痛が起こるのは、腐敗した分泌物が排出されずに鼻にたまり、神経を刺激するためだと考えられます。

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 嗅覚障害
 篩骨洞炎のときに、鼻腔内の上部の嗅覚神経のあるところが閉鎖されたり、中鼻甲介の粘膜がはれると、嗅覚が減退したり、ときどき嫌なにおいがしたりします。患者の13%ぐらいの人に起こりますが、これは呼吸のときに空気が鼻の方を通らないため、または嗅覚神経が炎症でおかされるために起こります。

 神経症状
 神経質な人は、慢性の副鼻炎があると、いわゆるお天気屋になったり、根気がなくなったり、記憶力が弱くなったりすることがあります。しかしこれは決して多いものではありません。頭の悪いのを鼻のせいにするのだけは間違っています。