多発性神経炎

 脳と脊髄すなわち中枢神経と皮膚や筋肉などのいろいろな組織との間を連結している末梢神経が広い範囲にわたって障害される病気です。

 ● 症状
 多発性神経炎は、原因のいかんを問わず、よく似た症状を示します。しかし病気の重さ、おかされる場所や広さは、原因によって違います。

 疼痛
 診断的に特に重要な症状は、罹患した神経の経路でのずきずきした痛みです。その程度はいろいろで、単に異常感がある程度から、激しい疼痛を感じることもあります。

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 知覚異常
 疼痛とともに、しばしば焼け付くような熱さ、這行感、かゆみなどの知覚異常と知覚過敏、特に痛覚過敏を起こすことがあります。

 運動まひ
 さらに重要なのは、運動領域での脱落症状、すなわち不全まひまたはまひで、これは末梢神経の運動路の退行変性であらわれます。

 筋肉の退行性委縮
 この退行変性とともに当該筋肉の反射弓(刺激を受け止め脳・脊髄を経て筋を動かす反射の全経路)は破壊され、ついには筋肉に退行性委縮を起こします。

 末梢性仮性脊髄瘻
 知覚神経の広いまひ、特に筋肉と関節の感覚まひを伴うことがありますが、この場合は運動失調がはっきりあらわれ、脊髄疾患の存在を疑うことさえあります。これを末梢性仮性脊髄瘻といい、アルコール神経炎にみられます。

 ギラン・バレー症候群
 前駆症状として鼻喉頭、肺、消化器の感染様症状があり、そのあとで急速に四肢のまひ、知覚障害をきたします。髄液の細胞たんぱく解離を伴うもので、ギラン・バレー症候群(突発性神経炎)といわれます。