小腸がん

 小腸に発生するがんをいい、大変まれな病気です。小腸がんの診断はむずかしく、腹がはる、腹が鳴る、腹痛、原因不明の体重減少、出血などの訴えで病院に行くことが多いのですが、手術前に診断が付けられることはむずかしいようです。

 小腸は長い臓器で、X線で見ても端から端まで造影剤が通過するのに長い時間がかかり、しかも腸がたがいに重なり合っているので陰影異常の発見がしにくくなっています。

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 したがって、X線ではがんのために腸が狭くなって造影剤が通らなくなったり、外部からがんの明らかなしこりが触れるようにならないと見落とされることがしばしばあるようです。しかし、やや都合のよいことに、小腸がんのできやすい十二指腸や小腸の終末部などはX線で見やすい部分ではあります。

 症状があらわれてから手術を受けるまでの期間は、平均3~8カ月と短いのに、それでも結果的に手遅れのことが多く、完全に治る人は少ないものです。もちろん、早く発見されて手術さえすれば、完全に治ることは他の臓器のがんと同様です。