細気管支炎

 細気管支炎は、気管支の末梢(特に呼吸細気管支)だけがおかされる病気です。
 呼吸細気管支領域に炎症が起こり、急性炎症や、壁の肥厚または肉芽増生などの慢性炎症の結果、閉塞性障害が起こって、たんや喘鳴を伴う呼吸困難などがあらわれます。

 急性の場合は、急性閉塞性気管支炎、慢性の場合は、慢性びまん性汎細気管支炎と呼ばれることがあります。急性細気管支炎は子供によくみられます。

スポンサードリンク

● 原因
 原因としては、次の三つの場合が知られています。

① 酸化窒素ガスなどの刺激性の化学物質を吸入することによって起こる、めっき工場で、金属のめっきの一工程として、硝酸揚作業従事後に事故として発生することがある。
② 子供の場合で、インフルエンザ、はしか、百日ぜきなどのあとに起こる。
③ 慢性副鼻腔炎や慢性気管支炎に合併して起こる。

● 症状
 急性例は、はげしいせきで始まりますが、たんは少なく、深い呼吸ができずに呼吸困難を訴えます。また、発熱して黄色のたんを出すことがあります。症状が強い場合には、胸痛やチアノーゼを伴います。

 しかし、慢性びまん性汎細気管支炎では、はじめの間は症状があらわれないことがあります。たんと喘鳴を伴った呼吸困難がおもな症状ですので、気管支ぜんそく、慢性気管支炎、肺気腫と間違われることがあります。

 X線写真で、両肺に小さな粒状の陰影がたくさん散らばっているのが見られるので、しばしば栗粒結核と間違われます。慢性の場合、緑膿菌による菌交代症や肺性心を起こした場合、治療が困難になることもあります。