脳卒中の成因

 脳卒中の発病を誘発する可能性のある外的因子としては、精神的緊張、興奮または過労、トイレでの用便のような、しゃがんで行う動作、あるいは入浴、食事、下痢などがあげられます。

また、社会的、環境衛生的、栄養学的ないし地域的要因のほかに、寒暖その他の気象的要因も、直接、間接に誘因となる可能性があります。しかし、脳卒中の基盤になるのは大まかに言って、血管の異常(脳動脈硬化、脳動脈りゅうや血管腫などの先天性脳血管の奇形)と異常血圧です。

 昔から、人は血管とともに老いるといわれていますが、年齢が加わるとともに、ゴムのように弾力に富む血管は若さを失って、もろく、弱くなる傾向があります。これが動脈硬化という現象です。このような変化は、必ずしも全身の血管に一様にあらわれるとは限らず、ある部分が特に好んで強くおかされます。

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 そのなかでも、脳、心臓あるいは腎臓のような重要臓器を養っている血管にこの変化があらわれがちです。そうなると、それぞれの臓器の機能が低下し、ついには脳卒中、心衰弱あるいは腎不全(尿毒症)へと進行し、命取りになります。

脳動脈硬化症というのは、動脈硬化が特に脳に強くあらわれた場合をいいますが、これは、おいぼれという形で表れてきます。症状としては、めまい、頭痛、のぼせ感、耳鳴りなどがあります。睡眠が障害され、夜はよく眠れないので昼間はうとうととして仕事に根気が続きません。手足のしびれ感、片足で立てない、靴下や靴を履くときによろめくといった症状も出てきます。精神的には能力が低下し、記憶力障害があらわれてきます。

いっぽう、高血圧があると、それ自身が各臓器に負担を与えることになるとともに、その持続は動脈硬化の進行を促進して、脳卒中発病の手助けをするといった役割を果たすことになります。