メニエール症候群

 めまいの発作があり、それに伴って耳鳴りや難聴があるときにメニエール症候群と名づけられます。

 メニエールはフランスの医師の名前で、100年以上前にこの病気について画期的な報告をしたことを記念してつけられたものです。

 この病気がもとで生命を失うことはほとんどなく、またほかに重い合併症を起こすこともありません。しかし、まれに脳腫瘍や脳の血管の病気が隠れていることがあるようなので注意が必要です。

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 この病気は文明諸国に多く、未開発地域には少ないといわれ、日本では戦前には少なかったのですが、戦後急に増加してきました。

 しかも青年期、壮年期の働き盛りの男女をおかすことが多いので社会活動を妨げ、家庭生活への影響が大きく、文明病または成人病とされています。

● 原因
 めまいの原因は、いろいろありますが、メニエール症候群の場合には各種の耳の病気によることが多いとされています。外耳道に耳垢が詰まって鼓膜を圧迫したときや、冷たい水が流れ込んだ時に、軽い短時間のめまいが起こることがあります。

 耳管が狭くなったり、中耳炎を起こしたりした時にもたまにめまいがします。しかし、最も多いのは内耳の半規管や前庭などがおかされたときです。

 これは頭蓋骨の打撲や骨折、爆風などによる外傷、中耳炎や乳様突起炎などの炎症からも起こります。梅毒、薬の中毒などでも起こります。また内耳にある聴神経の腫瘍や、この近くの脳血管の異常が関係することもあります。

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● 症状
 約半数の例は、突然耳の中の圧迫感、耳鳴り、ぐるぐる回るめまい、吐き気が起こり、数十分から数時間続いたのち、しだいに回復します。残りのうちの過半数は、まず左右どちらかの耳に耳鳴りや難聴が起こり、その後、早いものは数時間、長いものは10年以上たってから第一回目のめまい発作が起こります。

 めまいの発作だけが長期間反復し、のちに耳鳴りや難聴があらわれることはきわめてまれなので、このようなときは、まずメニエール病以外の原因を疑った方が良いでしょう。