急性気管炎、急性気管支炎

 上気道に生じた急性炎症が喉頭を超えて気管、気管支に波及し、その結果として起こる病気を急性気管炎、急性気管支炎といいます。したがって、急性気管炎と急性気管支炎は連続的に起こることが多く、この両者を厳密に区別することは困難です。
 
● 原因
 一般にインフルエンザやはしかなどのウイルス感染の際に、急性の鼻炎や咽喉頭炎に続いて起こることが多く、また塩素ガスや亜硫酸ガスなどの刺激性のガスを吸入することによって起こります。

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 冬の寒い時期に起こることが多いのですが、これは冷たい空気のために鼻腔内の空気調節機構が乱されるためと考えられ、このときしばしば細菌の二次感染が加わります。

● 症状と経過
 乳幼児や老人、全身衰弱の病人では、気管支炎がさらに先端にまで及んで、細気管支炎や細気管支肺炎になることがあります。成人ではこのようなことは多くありません。

 はげしいせき
 気管が左右に分かれる気管分岐部は、外からの刺激に対して最も敏感な部分で、せきの反射が起きやすいところです。気管炎や気管支炎になると、はげしいせきが頻発します。

 また咽頭部や喉頭部もせきの反射が起こりやすいので、頑固なせきが続くときには、気管炎や気管支炎と早のみ込みせず、のどの診断も受けるべきです。

 たん
 気管支の炎症が進むと、気管支粘膜からの粘液の分泌が盛んになりますが、これらの粘液はたんとして、せきの際に吐き出されます。これにインフルエンザ桿菌やれんさ球菌などの細菌感染が加わると、たんは黄色ないし緑色の汚いたんになります。

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 粘稠たんでは、気道に詰まって出しにくくなり、苦しむことがあります。

 発熱と胸痛
 発熱はみられないのがふつうです。熱が37.5度以上になったときは、むしろ細気管支炎や気管支肺炎の合併を考えるべきです。細気管支炎になると、熱に加えて息切れ、呼吸困難、喘鳴(ぜいぜい、ひゅうひゅうという呼吸音)があらわれます。

 胸痛は気管炎の際のはげしいせきのときに、胸骨の後ろ側に違和感や痛みを感じることがあります。