喉頭炎

 喉頭に起こる炎症を喉頭炎といいます。喉頭炎は、鼻炎、咽頭炎の続きとして起こることもあり、また、独立して起こることもあります。急性、慢性に分けられます。

● 急性喉頭炎
 風邪から起こることが多いものですが、そのほかに、声の使い過ぎ、刺激性ガスの吸入、たばこの吸い過ぎなどが原因になります。

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 症状
 初めは声がかれ、せきやたんが出ます。ひどくなると高熱や頚部の疼痛を訴えます。喉頭鏡で喉頭を見ると、喉頭の内面から声帯にわたって赤くはれ、粘膜がたまっているのがみられます。これがたんの原因になります。

 特に小児の急性喉頭炎では、呼吸困難を起こしたり、まれには窒息の起こる恐れもありますから注意が必要です。その理由の一つは、小児の喉頭内腔は成人に比べて狭く、粘膜がはれると、それがなお狭くなるためです。
 
 そのほか、小児では粘膜の抵抗が弱く、炎症が広がりやすいこと、血管運動神経の不均衡を生じやすこと、分泌された粘液をたんとして出す力が弱いことなどがあげられます。

 そのため、小児ではしばしば、ぜい鳴(息を吸い込むときぜーぜーいう)を発するほか、呼吸困難でチアノーゼ(唇や指先などが紫色になる)をきたすこともあります。

 また、炎症が声帯の下方に広がると、犬の遠吠えのような咳をすることがあるようです(声門下腔炎)。

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● 慢性喉頭炎
 慢性喉頭炎の多くは、急性喉頭炎の繰り返しで起こります。しかし、鼻炎、副鼻腔炎、上咽頭炎、むし歯、口内炎などから起こることもあり、また、たばこの吸い過ぎやアルコールの飲み過ぎ、ほこりや煙の多い環境、声の使い過ぎなども原因になります。

 症状としては、せきやたんが多く、乾燥感や異物感を訴え、声がかれて出しにくくなります。あるいは、粘膜が委縮して、かさぶたが付着していることもあります。