喉頭がん

 いわゆる「のどぼとけ」にあたる声帯およびその付近に発生するがんを喉頭がんといいます。発生する位置によって、声門上がん(声帯よりも上方に発生する)、声門がん(声帯に限局して発生する)、および声門下がん(声帯より下方に発生する)に分けられます。

 喉頭がんは、前項の咽頭がんと比べて、次のような特徴があります。

 治癒率が高く、とくに初期に発見して治療を受ければ、100人中80~90人は永久的になおる。
 女性には極めて少ない。男女の比は10対1くらいである。
 咽頭がんの場合よりも年寄りに多く、特に60歳代に多い。

 ● 症状
 症状には顕著な特色があります。

 嗄声(させい)-しわがれ声
 喉頭がんの80%は、最初声帯に発生します。したがって、この場合、初期症状として必ず嗄声を起こします。この嗄声は、ふつうの治療を続けても良くならず、しだいに悪くなっていくのが特徴です。

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 ほかには、痛みもなくその他なんの症状もないため、たいていの人は、風邪で声がかれたのだろうと気にも止めず放置しがちです。ときには医師でさえあまり重大に考えないこともあって、これがのちに失敗を招く原因になることが多いのです。

 その他の症状
 喉頭がんでは、常に嗄声が起こるかというと、そうとは限りません。20%ぐらいの喉頭がんは声帯以外のところに初発するからです。この場合、初期のうちには特異な症状はほとんどなく、喉頭の異物感、ものが引っかかったり、つまったりする感じがある程度です。

 さらに進むと、嗄声を伴うものも伴わないものも、ものを飲み込むときに痛む、飲み込みにくい、呼吸が苦しい、喉頭がぜーぜーいう(ぜい鳴)、頸部リンパ節がはれてくるなどの症状があらわれます。

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