口腔がん

 口腔に発生する悪性腫瘍を口腔がんといいます。発生頻度は人種によって多少違いますが、日本の場合はがん全体の約2%といわれています。

 口腔がんの多くはがん腫で、肉腫との割合はおよそ8.5対1です。肉腫の場合は男女差がなく、年齢的にも特徴がありませんが、がん腫の場合は男性のほうがやや多く、年齢的には40歳以上の人が多くなっています。

 がん腫が発生しやすい場所は、上顎および下顎の歯肉と舌ですが、口蓋、唇、ほほ、口底、口峡(口腔と咽頭の間の狭窄部)などにもできます。肉腫は顎骨の中にもできます。

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 ● 症状
 以前からあった乳頭腫や白板症(ロイコブラキア)ががんに変わることもありますが、最初からがんで、なんでもないところにしこり、こぶ、あるいは潰瘍をつくるものの方が良いようです。しこりやこぶが小さいうちは、ほとんど症状がないので発見が遅れがちになります。潰瘍の場合には発見が早くから飲食物がしみるなどの症状があります。

 がんが進行すると大きなしこりとなりますが、表面に潰瘍ができることが多く、しみたり、痛んだり、出血したりします。また、早期に顎下部や首のリンパ節に転移がんを作り、さらにいろいろな臓器に転移します。