鼓膜の損傷

● 直接損傷
 耳かきなどで鼓膜を突き破るのを直接損傷といいます。耳の穴は鋭敏で、しかも奥に行くほど鋭敏ですから、自分で耳掃除をして、鼓膜のごく近くまで耳かきを突っ込むことは痛くてできるものではありません。

 しかし耳掃除をしているときに、子供がまつわりついて、その拍子に鼓膜を破ることがよくあります。このような直接損傷の場合は、消毒されていない耳かきなどが中耳に入るので、中耳炎をおこすことが多いのです。

 中耳炎の発生を予防するには、医師の指示に従ってください。

● 間接損傷
 横びんたの手のひらや、投げたボールなどがまともに耳の穴の入口にあたると、急に高くなる外耳道の気圧に負けて、鼓膜が破れます。剣道で横面を受けたときや耳の近くで大きな爆発が起こった時にも同様なことが起こります。

スポンサードリンク

 このような鼓膜の損傷は、外耳の気圧が高くなることによって起こるので、間接損傷といいます。鼓膜が破れる瞬間には、ポンという音がしてかなり痛みますが、ふつうその痛みはすぐに収まり、耳の中の変な気持と軽い難聴が残ります。

 間接損傷では、鼓膜にできた破れ目から細菌が奥に入って中耳炎をおこすことはまずないので、抗生物質の服用の必要はありません。

● 治療
 鼓膜は驚くほど再生力が強く、しかも完全に元に戻るので、鼓膜が破れても中耳炎さえ併発しなけれれば、2~3週間で自然にふさがります。

 急性中耳炎ではうみを出すために鼓膜を切りますが、中耳炎がなおると傷口はふさがり、切開腺は残りません。したがって、中耳炎さえ併発しなければ、必ず完全になおります。

スポンサードリンク