老人の風邪と子どもの風邪

 老人では、呼吸器にも老化が起こっており、また、いろいろな持病が多いので、風邪にかかると一般になおりにくく、かつ、肺炎なども併発しやすいので、安静その他の治療を、特に早期から慎重に始めることが必要です。

 いっぽう、子どもの風邪では、高熱が出たり、下痢、嘔吐などの消化器の症状が頻繁にみられるのが特徴ともいえますが、頭痛、腰痛などの自覚症状がはっきりしない点も考えておかなければなりません。

 病原体の面から見ると、SRウイルスス、パラインフルエンザウイルスなどは、おもに子供に風邪を起こし、インフルエンザウイルスは、だいたい全年齢層を通じて流行を起こすといった傾向があります。

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 しかし一般的に言って、子供はどのウイルスに対しても免疫がないか、あっても低いため、いろんな病原による風邪によくかかります。その結果、年をとるにつれ、しだいにいろいろの病原体に対して免疫ができてくるのです。

● 風邪の家庭療法
 風邪にかかった時、たとえそれがごく軽いものと考えられても、すぐに病院へ行き、医師の診断、治療を受けるのが理想的ですが、実際には、一応、家庭で手当てをすることが多いようです。その際の注意事項をあげておきます。

 安静
 安静は、多くの病気の治療で最も基本的なもので、風邪の場合も、治癒を早め、肺炎などの合併症を防ぐ意味があります。

 これと関連して、風邪は「第一日目の安静」が言われます。
 風邪のひき始めに、じゅうぶんに安静をとると、風邪が頓挫的によくなることがあることから、この言葉が出たわけで、特効薬のない風邪の場合は、この安静が特に必要です。

 熱のある間や、せきが激しいときは、出来る限り勤務や家事を休み、床につくことが望まれます。それほど病状がひどくない場合は、家庭内で静かにしている程度でよいでしょう。

 保温
 安静に次いで大切なのは保温です。部屋を温かくし、ときどき窓をあけて換気します。寝具も温かさが保てるように十分に注意しましょう。

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 また、起きて動き回れる程度になった時も、からだを冷やさないように注意します。民間療法の卵酒なども、もっぱらからだを暖めることによって、からだの治療に役立つと考えられています。

 栄養補給
 食欲のないことが多いのですが、食事はカロリーの高い、消化の良いものをとるようにします。また、水分はじゅうぶんにとり、果物、野菜などでビタミンの補給に心がけてください。

 入浴
 入浴は、熱のある間はもちろん、解熱後、2~3日は控えます。