肝臓がん

 肝臓に発生するがんをいいます。肝臓がんは肝臓の腫瘍のうちで最も多く、原発性肝臓がんと転移性肝臓がんに大きく分けられます。

 原発性というのは、初めから肝臓にできるがんであり、転移性というのは、胃がんや直腸がんから血管やリンパ管を経て、がんが肝臓に転移したものです。

 転移性の肝臓がんは原発性の肝臓がんの20倍以上もみられますが、ふつう肝臓がんというときは、原発性肝臓がんの事を言います。

 ● 発生率と原因
 肝臓がんの発生率は人種や地域によって異なり、アジア、アフリカの国々ではヨーロッパの国々やアメリカよりも多くみられます。この病気も生活環境、特に食生活に原因すると考えられています。

 一般に男性に多く、女性の約4倍で、年齢的には50~70歳代に多くみられます。肝臓がんは組織学的に肝細胞がんと胆管細胞がんに分けられます。肝細胞がんは肝硬変を起こしている肝臓に発生することが多く、そのために肝硬変が肝臓がんの発生の素因と考える人もいるようです。

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 ● 症状
 肝臓がんの初期には、体がだるい、疲れやすい、食欲が減退する、体重が減少するなどのばくぜんとした症状があらわれ、他の消化器の病気と全く区別のできないことが多く、この時期に発見されることはきわめてまれです。

 進行するにつれて、肝臓が大きくなり、右上腹部に固いしこりが触れるようになって、鈍痛があらわれます。

 腹水がたまり始めると、全身の衰弱が急に強くなり、貧血や黄だんが見られるようになります。

 末期におこる最も危険な症状は、消化管からの大出血と、肝臓に働きが極端に悪くなり、からだの中の有害物を解毒することができなくなって起こる肝性昏睡で、しばしば死亡の直接の原因になります。

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