腎がん

 腎臓にできるがんを腎がんといいます。がんは全身のどこの部分にも発生しますが、腎がんはその1%にすぎません。しかし腎臓の腫瘍の90%が悪性であることに問題があります。

 腎臓の悪性腫瘍のおもなものは、上皮性のがん、結合組織性の肉腫、小児のウイルス腫瘍と呼ばれる混合腫瘍などです。さらに発生する部位から腎実質腫瘍、腎盂腫瘍、腎被膜腫瘍などに分けられますが、これらの腫瘍のうち成人にみられる腎実質腫瘍が一番多く、次いで腎盂腫瘍の順です。

 小児にできるウイルス腫瘍は10%程度で、そのほかの腫瘍はきわめてまれです。

 腎実質に発生するがんは年齢的には50~60歳代に多く、構造上血管に富んだ臓器のため血行性の転移を起こしやすく、また腎臓周囲のリンパ節に広がりやすいなどの特徴があります。

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 ● 症状
 腎がんの症状としては血尿、腫りゅう、疼痛などがおもなものです。血尿の出方は特徴的で、血尿のほかは、全身的にも局所的にも何ら特別の自覚症状がないのに、突然に血尿を見ることです。専門的には無症候性血尿といっているようです。またこの血尿は間欠性で、出始めたら止まらないというのではなく、ある日血尿があったと思うと、次にはまったく正常の尿が出るというようなことを繰り返します。

 腫瘍が大きくなると腫りゅうを手でも触れることができるようになり、またわき腹に痛みを訴えるようになります。

 このほか全身的な症状として発熱、食欲不振、体重減少、高血圧などをはじめ、赤血球増多症、過カルシウム血症、アルカリフォスターーゼ値の上昇、アミロイド沈着などがあらわれることもあります。

 小児にあらわれるウイルス腫瘍では、血尿のでることは少なく、腹部の腫りゅうがおもな症状です。またこの腫瘍は発育は非常に速くて、腫りゅうが短期間のうちに腹部全体を占めるほど大きくなることがあります。

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