扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍

 扁桃被膜と周囲の筋肉との間に、菌(多くはれんさ球菌)が入り込んで炎症を起こし、化膿してうみがたまる病気です。大人に多くみられますが、時には子供にもあらわれます。

● 症状
 急性扁桃炎の経過中、3日目から4日めに起こることが多く、片側だけの痛みが強くなった場合には、この病気が疑われますが、時には扁桃の急性炎症がはっきり見られないこともあります。

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 痛みやはれが強くなると、つばを飲み込むのも苦痛で、口が開きにくくなって、食物をとることが困難になります。

 舌苔が厚くつき、寒気、震えとともに、38~40度の発熱を起こし、頭痛、全身のだるさ、脈拍の増加がみられます。また、同じ側のリンパ節がはれて痛みます。浮腫が喉頭に進んで、呼吸困難を起こすこともあります。
 
 定型的なものは容易に診断されますが、急性症状のないものでは、腫瘍が疑われます。急性白血病、梅毒、リンパ肉腫、扁桃のがんなどもこの病気に似ていますから、区別が大切になります。

 膿瘍を治療をしないでそのまま放っておくと、自然に破れ、口の中にうみが排出されてなおることもあります。しかし、まれに病変が頸静脈の方に進んで、頸静脈血栓を起こす危険性もありますし、さらに内頸動脈がおかされ、破裂して致命的な結果になることもあります。

 また、排出された膿汁が肺に吸い込まれてしまう危険もあるので、放置してはいけません。