アレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)

 鼻腔には絶えず空気が出入りしています。吸気中にはからだにとって害のある、からだになじまないものがあるので、鼻から吸収されてからだの中に入ったり、下気道(気管、肺)に入るのを防ぐ必要があります。

 空気中の害のあるもの(抗原)が、鼻から繰り返し何回か吸収されている間にからだの中に、これに対抗するもの(抗体)ができ、次に抗原が鼻の中に入ってくると、抗体が出動して抗原をつかまえ(抗原抗体反応)、からだの中に吸収されないようにします。

 しかし、抗原抗体反応の結果、ビタミンその他の刺激物ができ、それが鼻粘膜を刺激して症状を引き起こします。鼻粘膜で反応が起これば、鼻アレルギー、気管支で起これば気管支ぜんそくとなります。

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 実際には、気管支ぜんそく患者の70~80%の人が鼻アレルギーを合併しています。鼻アレルギーは親兄弟などにぜんそく、じんましん、薬物アレルギーなどのアレルギー性疾患があることが多いものです。

● 原因
 抗原は、空気中のもの、特に家の中のちりが多く、鼻アレルギーの原因の約70%を占めています。家の中のちりの成分はいろいろで、衣類などの動・植物性繊維や樹木・草花の植物性成分、その他が含まれていますが、その中でチリダニ、こなだにの死体、排泄物が抗原となっているようです。

 家の中のちりのほか、犬や猫の毛、あか、毛布、毛糸、畳くず、花粉、カビ類なども抗原となります。犬や猫を飼い始めてから症状が出たり、ある花の咲く頃になると発病したりすることがあります。

 また、職業と関係のある抗原も知られています。たとえば、製材所の材木粉、チリ、ぬか・小麦粉・こんにゃく粉などの雑穀です。

● 症状
 くしゃみが突然、何回も続けてあらわれ、それに続いて水鼻が流れ、鼻がつまります。これが典型的な症状です。

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 ちょうど風邪のひき始めのようですが、風邪のように1週間ぐらいでなおってしまうことがなく、一度よくなってもすぐ再発します。そのため、なかには1年じゅう風邪をひているという人がいます。くしゃみは、ふつう3回以上続けて起こり、1日に何回かこのくしゃみ発作が起こります。

 発作が起こると、隣近所にも響くほどです。くしゃみは朝起きがけや、夜に多く起こります。季節的には、秋、春の季節の変わり目に多くみられます。花粉アレルギーとして、比較的多くみられるぶたくさ花粉アレルギーは夏、すぎ花粉アレルギーは2月、3月に症状がみられます。

 一般に症状は、季節による変動があるので、一時良くなっても、なおったわけではないので、油断はできません。アレルギー発作を長く繰り返すと、鼻粘膜は肥厚して、持続的な鼻づまりとなります。