眼筋麻痺

 ものが二重に見えるのが、眼筋麻痺の最も特徴的な症状です。ほかの目の病気でも、ものが二重に見えることはありますが、眼筋麻痺では、どちらか一方の目だけで見れば、必ずきちんと見えるので区別がつきます。

 二重にものが見えるのは、眼球をひっぱているある筋肉が麻痺してゆるんでしまい、眼球が反対側に傾いて視線がずれて斜視になるからです。この種類の斜視は麻痺が原因なので、麻痺によらない普通の斜視に対して麻痺性斜視と呼ばれます。

 ふつうの斜視では、抑制といわれる打消しの作用が片方の目に起こるので、二重に見えることはありません。

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 眼球を動かす筋肉は6本あります。この6本の筋肉を、動眼神経、滑車神経、外転神経という三種類の神経が支配しています。眼筋麻痺はこれらの神経が麻痺することで、眼筋そのものが麻痺するわけではありません。

 麻痺は三つの神経のどれが障害されたかによって、動眼神経麻痺、滑車神経麻痺、外転神経麻痺と呼ばれています。

● 原因
 眼筋に来ている神経は脳幹から出て、大脳の下側をとおり、頭蓋骨のすき間をとおって、目の筋肉に分布しています。

 この神経の麻痺は交通事故などによる頭部外傷、脳出血、脳動脈りゅう、脳腫瘍のほか、かぜなどの熱性疾患や糖尿病、梅毒でも起こります。

 したがって、脳外科や内科の協力によって原因を調べることが必要です。しかし、いくら検査しても、はっきりした原因がつかめないこともあります。

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