がんの早期発見

 がんの早期には原則として症状はあらわれません。しかも早期に発見することががんの治療の上で最善の方法ですから、すべての人は40歳を過ぎたら、何の症状がなくとても年に1~2回のがんの検診を受けるべきです。

 実際に日本では、胃がん、子宮がん、肺がんについて集団検診を行って効果をあげています。X線検査、内視鏡、細胞組織診、放射性同位元素による検査などをじゅうぶんに駆使することにより、かなりがんの早期発見もなされています。

 なお日本対がん協会では、次のようながんの危険信号八カ条をあげて、一般の注意を促しています。

① 胃の具合が悪く、食欲がなく、好みが変わったりしないか(胃がん)
② おりものや不正出血はないか(子宮がん)
③ 乳房の中に、しこりはないか(乳がん)
④ 飲み込むときに、つかえることはないか(食道がん)
⑤ 便に、血液や粘液が混じったりしないか(大腸がん、直腸がん)
⑥ 咳が続いたり、タンが混じったり、また声がかれたりしないか(肺がん、喉頭がん)
⑦ なおりにくい潰瘍はないか(舌がん、皮膚がん)
⑧ 尿に出が悪かったり、血が混じったりしないか(腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん)

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 ★ 治療方法と予防
 現在では、早期に発見して、転移のないうちに外科的に切除するのが最善の方法とされています。しかし必ずしも常に早期な発見されるとは限りません。発見が遅れたような場合には放射線療法と、化学療法の併用で五年以上も生存している人も少なくありませんし、白血病なども化学療法によって10年以上生存している例は決して珍しいことではありません。

 子宮がんで肺に転移がある人でも化学療法で肺の転移が消失する例もしばしばみられるようです。また、がん性腹膜炎の腹水が化学療法でなくなることもあります。

 このようにゆっくりではありますが、がんの化学療法が効果を表していることは私たちに希望を与えてくれます。さらに、免疫療法といって、がんを持っている固体に抵抗力あるいは免疫を付与して、正常な細胞を痛めることなしにがん細胞に対抗する方法が考えられています。