膀胱がん

 膀胱がんは泌尿器科で見られるがんのうちで最も多いものです。

 年齢的には40歳以上の人に多く、性別では男性が女性の約3倍になっています。原因はよく分かっていませんが、ナフチラミンやベンジンなどの化学物質が膀胱がんの発生に関係があるといわれています。

 このがんは有茎性の乳頭状をし、浸潤性の移行上皮がんの場合が多く、まれに扁平上皮がん腺がんなどがあります。

 乳頭状をしたものは膀胱ばかりでなく、腎臓や尿管などにも同時に発生している場合があります。

 ● 症状
 膀胱がんも腎がんと同様に全身的にも局所的にも何ら苦痛がないのに、突然血尿がでます。しかもこの血尿は間欠性で、血尿と正常な尿が日をおいて交互にあらわれます。膀胱炎を併発すると、排尿回数は多くなり、排尿時に痛みがおこります。腫瘍や、血のかたまりなどが膀胱の出口をふさぐと、排尿ができなくなる場合もあります。

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 ● 診断
 膀胱がんの診断には、膀胱鏡検査が大切です。この検査を行えば容易にがんを発見できますので、診断は比較的簡単につきます。このほかに膀胱撮影法や骨盤内血管撮影法がおこなわれます。

 さらにがんの悪性度や浸潤の程度を知るためにがんの一部を試験的に切除して調べる生検法や、尿中のがん細胞を調べる尿中細胞診などは治療方針の決定上、重要なことです。